十印: ビデオのローカライズ Camtasia Studioで作成

システム ソリューションやソフトウェア製品のチュートリアル ビデオのローカライズでは、まずCamtasia Studio を使用してパソコン画面上に表示さ る製品画面を録画します。その動画に各言語のナレーションや吹き出しなどを追加して仕上げます。チュートリアル ビデオは、企業研修のコスト節約ばかりでなく、モバイルデバイスの普及により今後の需要が見込まれます。

 

TOIN logo株式会社 十印 (とおいん) は、創業半世紀の業界パイオニアであり、現在は海外 4 ヶ国にオフィスを置き、さまざまなビジネス関連の翻訳をはじめ、システム、ソフトウェア、オンラインヘルプ、マニュアルなどの多言語へのローカライズ (42 ヶ国語) を中心事業とした日本法人です。

十印は、チュートリアル ビデオやデモ ビデオのローカライズに 7 年以上の経験があり、現在は英語から日本語、ドイツ語、フランス語、中国語、ポルトガル語などへローカライズを行っています。以前は、ビデオのローカライズを依頼されれば行っていましたが、「現在ではその需要が増え、『ローカライズ / コンテンツ作成サービス』分野として確立するほどです。」

チュートリアル ビデオは、Camtasia Studio を使用してパソコン画面上で表示されるシステム画面やアプリケーション画面を録画しビデオを作成していきます。「あるお客様のチュートリアルは、20 コースを 3 言語にローカライズし、それを毎年 3 回更新するので、十印では複数の常任スタッフを置いて対応しています。」

作成するチュートリアル ビデオの長さは、平均 5、6 分で、Camtasia Studio での作成時間は 30 分程度です。「作成前に準備を念入りに行っていますので、作成には時間はかかりません。」お客様のご要望によりオリジナルの英語のチュートリアル ビデオに沿ったシナリオや編集方法で多言語へローカライズしています。

「編集で特に役に立つのは、吹き出し機能です。吹き出し機能で注釈を挿入するのは、ビデオでは必須の編集です。また、ビデオが単調にならないように変化を追加するには、アニメーションを使用します。Camtasia Studio には、ライブラリに既存の背景素材があり便利なので、これからもっと機会があれば使用したいと思っています。」また、Camtasia Studio のクロマキー合成 (カラーを取り除く機能: 人物の映像をコンピューター画面の録画ビデオに重ねて編集できる) を使用すると、教師やインストラクターが教室で説明しているようにビデオを再生できるので、十印では、この機能は教育 / 研修関連に需要があると考えています。

最近の傾向として、チュートリアル ビデオはモバイルデバイスで視聴されます。十印のお客様もモバイルデバイスで視聴できるように制作を変更し始めています。Camtasia Studio の機能 (Smart Player) を使用すると、多様なデバイスで再生できるのでチュートリアル ビデオの成長性を期待しています。また、コスト節約の目的で、企業の研修やスキルアップに eラーニング / オンライン ビデオをフル活用しようとする傾向を認識しています。さらに十印では、医療や医薬分野の研究、技術が国境を越えて著しく発展していることを踏まえて、医療、医薬分野のビデオのローカライズやドキュメントの翻訳などのサービスを提供しています。

最後に、十印社内のエンジニアリング部やプロジェクトマネージメント部等では、TechSmith の他の製品の Snagit が役立っています。(Snagit は、パソコン画面を静止画 / スクリーンショットやビデオとして録画し保存するソフトウェアです。) ヘルプやマニュアル作成には、パソコン画面からキャプチャした画像が必ず必要で、社内メールでのやり取りや多数の翻訳者へ送る指示書にも、Snagit でスクリーンショットを取ったり、パソコン画面を録画して、すばやく利用できるので業務に欠かせないツールとなっています。「Snagit でよく使う機能は、やはり画像キャプチャ後の吹き出し機能とスタンプ機能ですね。スタンプはダウンロードすると、さまざまな矢印や画像が自由に利用できるので便利です。」

Snagit のスクリーンショットの例